本展はル・コルビュジエ、ヘリット・トーマス・リートフェルトなど二十世紀を代表する
八名の建築家による空間を想定しながら唐津・有田の若手陶芸家八名が取り組んだ作陶展だ。
日頃は自分のスタイルで作陶をする彼らだが、
佐賀大学「ひと・もの作り唐津」の研修生として取り組んだ今回は少しかってが違った。
まず、それぞれの建築家の思想と想定する建築物の設計意図を調査した後、
その空間で使う何を作るのかを考えた。
そして、形・色・大きさのデザインに移るわけだが、
ここでもいつものように自分の感性の赴くままに手を動かすという訳にはいかず、
対象空間のイメージと思想を常に頭に入れながら手と頭を同時に勲かす作業になった。
完成後も、モノ自体の質だけではなく建築空間にマッチするのかという別の視点での評価も必要になる。
今展で陶芸家たちの新たな作陶の可能性を感じて頂きたい。
―城谷耕生―
●佐賀大学 文化教育学部 美術・工芸講座 窯芸教室
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