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- ●コア研究課程 (コース2・3年次)
- 唐津焼を学ぶ 担当 : 田中右紀
- あらためて唐津焼を見直すことから始め、現代の生活の中で普段に使う、加えて新しい
- 切り口を持った唐津焼を創出し、ブランドとしての唐津焼を考えていく。
- また、唐津焼にかかわる素材技術研究・経営戦略などの、個人の要求に特化した研究も
- 個々に課題を精査し研究する。
- 食文化と唐津焼 担当 : 寺内信二
- 日本の食文化は、諸外国より様々なものを取り入れつつ独自のものへと進化、発展させてきました。
- 家庭における日常の場面から飲食店におけるサービスのスタイルまで、時代に合った唐津焼
- というものが求められています。
- 本研究課程では、大消費地の食器販売の現場と、現代を代表する飲食店と、直接の
- 企画取り組みの中で、市場から求められる唐津焼を研究します。
- 展覧会を作る 担当 : 城谷耕生
- 唐津の古陶などを活用し、ヨーロッパ、アジア、日本国内、唐津市内など会場の地域性・規模・
- 目的など様々な状況を考慮しながら、唐津焼を紹介する展覧会の企画書を作成する。
- 展覧会の企画作業を通じて古陶の知識、情報の整理、展示物の選択、展示の順序や解説など
- 総合的な知識を得る事を目的とする。
- エスプレッソ茶会 担当 : 城谷耕生
- イタリアのエスプレッソコーヒー用のカップ、ソーサーを制作し、お茶会のように器を
- 楽しみながら試飲出来るイベントと展覧会を行う。手作りのエスプレッソコーヒーの器を
- 提案し、輸出も視野に入れた新しい分野の作品を開発する。
- 作陶と地域文化(※平成21・22・23年度実施) 担当 : 城谷耕生
- 伝統食材を見直し、料理と食器の関係を考え、イベントを企画・開催する作業を通して
- 農業、観光、行政など地元の方々と手を組み、陶芸家がいかに地域へ貢献できるのか、
- また地域の文化的財産をどのように自身の作陶に繋げ、地域と陶芸家が互いに豊かに
- なれるのかを考える。
- 空間への作陶(※平成23年度実施) 担当 : 城谷耕生
- 20世紀を代表する建築家による名作建築の為の陶磁器を制作する。
- 制作物は陶板、花器、食器、彫刻など自由。それぞれの建築家の哲学やその建築を設計する際の
- 思想などを調べ、どのような作品を提案するのかを考えて制作する。
- 通常の陶磁器の展覧会とは違った視点の企画内容を違った展覧会場で行う事により、唐津焼の
- 新しい展開の可能性を模索する。
- ●基礎課程 (コース1年次※平成20・21・22年度実施)
- 伝統工芸基礎講座
担当 : 田中右紀・城谷耕生- 地域の伝統や多様性を守り、それらを踏襲しながら新たな地域文化の可能性を模索する事は
- 今や世界的な課題と言える。グローバル経済や過剰に氾濫する情報によりますますその本質を
- 捉える事が難しい現代社会において、モノを作る事の根本的な意味をより広い視野でとらえながら
- モノ作りの為の「考える力」を養う事を目的とした基礎講座。
- 他工芸・他産地の工芸家による実演と講義、デザイン・建築・芸術など他分野の作家の思想を学ぶ
- 講義、モノ作りの思考方法、造形方法を訓練する造形演習などを実施する。
- 素材技術基礎講座 担当 : 渡孝則
- 新製品の開発には、原料、成形、焼結を知ることが重要である。ここでは、各種分析装置による
- 原料(土、軸薬)の生成相および組成分析、土の成形性の評価、土の過熱による分解および焼結挙動の
- 解析および観察、焼結製品む微構造解析と強度測定、釉薬の調整と発色についで解説する。
- 科学技術を利用し原料土、成形過程、焼結過程、釉薬の発色を解析することにより、
- 新しい発想による唐津焼を創製する一助となることを目的とする。
- 経営戦略基礎講座 担当 : 松尾陽好
- 新たな製品開発や販路開拓にあたって、産地内、他地域、異業種などとの間で協働する事も
- その選択肢として必要となる。また、長期的視点に立って、産地や自らの事業の新たなあり方を
- 創造するためには戦略的に発想する能力が不可欠である。さらに、市場性のある製品作りにあたって、
- 製品、顧客、市場を分析し理解することが必要である。
- このため、協働を企画、組織化し、及び進展させるために必要なマネジメントに関する基礎知識
- 並びに自己を取り巻く現状認識及び長期的視点に立った事業構想の基礎としての経営戦略並びに
- 市場性のある製品作りの基礎としてのマーケティングに関する基本的知識の習得を目指す。
カリキュラム